フェルナンデス株式会社のサスティナー|無限に続く音で演奏を変えた
「ZO-3(ぞーさんギター)」や、伝説のギタリストhideモデルなどで一世を風靡し、日本のロックシーンを半世紀以上にわたり支え続けたギターメーカー・フェルナンデスを徹底解説(※同社は2024年7月に破産手続きを開始)。画期的な「サスティナー」システムの開発や、ビギナーからプロまで愛されたブランドの軌跡、そして当時のものづくりへの情熱について、Q&A形式で紹介します。
ギターメーカー・フェルナンデス株式会社

フェルナンデス株式会社は、どのような事業を行っていた企業ですか?

東京都練馬区に本社を置いていた、エレキギター・ベースの企画・販売メーカーです。「FERNANDES(フェルナンデス)」および「Burny(バーニー)」のブランド名で知られ、初心者向けのエントリーモデルから、トッププロが使用するハイエンドモデルまで幅広く展開し、日本のバンドブームを牽引しました。

代表的なヒット商品は何ですか?

アンプとスピーカーを内蔵した象の形のギター「ZO-3(ぞーさん)」です。1990年の発売以来、世界で累計35万本以上(シリーズ累計)を販売する大ヒットとなり、「どこでも弾けるギター」としてギターの楽しみ方を広げました。

技術的に有名なものはありますか?

弦の振動を電気的に持続させ、無限に音を伸ばすことができる夢のシステム「FERNANDES SUSTAINER(サスティナー)」です。スティーヴ・ヴァイやエド・オブライエン(レディオヘッド)など、世界中のトップギタリストがこの機能を求めてフェルナンデスを使用しました。

アーティストモデルも多数手がけていましたね。

はい、特にX JAPANのhideモデル(モッキンバードタイプ)や、布袋寅泰モデル(幾何学模様のテレキャスタータイプ)は象徴的です。単なる楽器の枠を超え、アーティストのアイコンとなるデザイン性の高いギターを数多く世に送り出しました。

どのような企業風土でしたか?

「日本のロックを創る」という気概に満ちた企画開発型企業でした。自社工場を持たず、協力工場(OEM)と連携して生産を行うファブレスメーカーの先駆けでもあり、時代のニーズやアーティストの要望を素早く製品化する柔軟な企画力が強みでした。

(事業活動当時)どのような仕事内容がありましたか?

現在は事業を停止していますが、当時は以下のような職種が活躍していました。
- 商品企画・開発: アーティストモデルの監修や、新しいギターのデザイン・設計。
- 営業: 全国の楽器店への卸販売、イベント企画、アーティスト担当(リレーション)。
- リペア・調整: ユーザーサポートや検品、アーティスト使用機材のメンテナンス。
会社情報
企業名:フェルナンデス株式会社
設立年月:1972年10月
資本金:5,000万円
本社所在地:東京都練馬区豊玉北3-13-18




