株式会社農口尚彦研究所ってどんな会社？事業内容、仕事内容、働き方は？

農口尚彦研究所は、石川県をベースにして日本酒の製造・販売を行っている酒蔵です。日本酒造りの神様として知られる杜氏、農口尚彦の技術と精神を次世代に継承していくことを目的としています。山廃仕込みの技法を復活させ、70年以上にわたり日本酒を造り続けているんですよ。

この酒蔵は、美しい自然に囲まれた山里、小松市観音下町の観音山の付近にあります。観音様に見守られながら、霊峰・白山の伏流水を使用して酒造りを行っています。自然の恵みを受けた素晴らしい環境で、技術力の高さが醸し出される素敵なお酒が生まれているんですね。

はい、その酒蔵では、米、水、酵母、気候といった酒造りの基本要素に深く寄り添いながら、長年蓄積したデータと最新技術を融合させています。それにより、熟成させるほどに味わいが深くなる高品質なお酒を造り出しているんですよ。この技術力が、酒の深みと豊かな味わいを生み出しています。

農口尚彦研究所が造るお酒は、高級商材として位置づけられており、都内の百貨店や専門店、ミシュランを獲得したファインダイニングなどに卸売りされています。すべての人が楽しんでいただけるようなお酒を、限られた場所で販売しているのですね。

農口尚彦研究所は、国内の認知度を高めることはもちろん、DX化を進めたり、海外輸出を強化するなどして、これからも日本酒の素晴らしさを国内外に広めていくことを目指しています。トラディショナルながらも革新的な姿勢を持った、若くてベンチャー精神あふれる会社なんですよ。

実は、社長が農口杜氏とある会合で出会ったことが始まりです。農口杜氏は酒造りを続けたいという強い意志を持っていましたが、83歳で引退を余儀なくされていました。その想いに共感した社長が、農口杜氏のために新たに酒蔵を建設し、彼の技術と精神を未来に繋ぐための事業を立ち上げたんです。

さまざまなバックグラウンドを持つメンバーたちがいます。石川県の酒蔵と、東京の販売・マーケティングチームに分かれており、飲料ベンチャー出身者や元大学職員、IT、銀行員など多様な経験を持つスタッフが、それぞれの情熱を持って仕事に取り組んでいます。

農口尚彦研究所では、働きやすい環境作りに力を入れており、社員寮を完備するなど理想的な設備が整っています。蔵内にはティスティングルームとギャラリーがあり、農口尚彦の生き様や酒造りを身近に感じられる新しいスタイルの酒蔵見学が可能です。

酒造りに携わる製造担当者、いわゆる蔵人を募集しています。入社後は酒造りの修行を半年間泊まり込みで行い、その後各工程を2年ずつ回ることで、約10年かけて一人前になることを想定しています。これは、技術や精神の直接的な継承が可能な非常に貴重な機会です。