キャリアコーチングの市場規模は300億!日本では流行らないと言われている理由とアメリカとの比較を紹介
キャリアコーチングの市場規模は約300億円に達しています。日本では流行らないと言われてきましたが、キャリアへの関心が高まり、市場は急速に拡大しています。本場アメリカとの違いなどもお伝えします。
キャリアコーチングの市場規模は300億
現在、日本国内におけるコーチング全体の市場規模は約300億円(2025年時点の推計)に達しています。この数字の大きな根拠となっているのが、日本経済新聞が報じた「課題解決に柔軟思考 コーチング、米では1兆円市場」という調査データです。
数年前までは経営層向けの「エグゼクティブコーチング」が主流でしたが、現在は20代から40代を中心とした個人のキャリアに特化したサービスが急増し、市場の牽引役となっています。
さらに、矢野経済研究所などの調査によると、転職支援やリカレント教育を含む広義のキャリア支援市場全体で見ればその規模は1,500億円を超える巨大なものです。今後も年率数%から10%以上の成長が見込まれる、非常に勢いのある分野といえます。
そもそもキャリアコーチングとは
キャリアコーチングとは、プロのコーチとの対話を通じて、自身の価値観や強みを整理し、理想のキャリアに向けた行動変容を促すサービスです。
転職サイトが「企業紹介」を目的とするのに対し、こちらは「自分らしい生き方の設計」を目的とします。利用者はオンラインセッションを週1回程度受け、数ヶ月かけて自己分析や市場価値の向上を図ります。費用相場は30万円から120万円と高額ですが、一生モノのキャリア軸を得るための「自己投資」として注目されています。
アメリカと日本のキャリアコーチングの市場規模の差は2.6兆円!
キャリアコーチングの本場であるアメリカと比べると、日本市場はまだ拡大の余地を多分に残しています。
| 比較項目 | 日本 | アメリカ |
| 市場規模(全体) | 約300億円 | 約2.6兆円(178億ドル以上) |
| 普及度 | 一部の意識高い層が中心 | ビジネスパーソンの一般常識 |
| コーチの地位 | 認知度が向上中 | 医師や弁護士と並ぶ専門職 |
アメリカでは、成功しているビジネスパーソンほど「パーソナルコーチ」をつけています。日本でもジョブ型雇用の浸透により、「会社に依存しないキャリア形成」の必要性が増しているため、今後この数兆円規模の差を埋めるような急成長が期待されています。
日本ではキャリアコーチングは流行らない?将来性を紹介
「日本ではキャリアコーチングは流行らない」という声もあります。その理由は、日本に根強い「キャリアは会社が決めるもの(終身雇用)」という意識や、転職エージェントのような「無料サービス」に慣れすぎていることが挙げられます。
しかし、現実は逆です。むしろ日本でこそ今後爆発的に普及すると考えられます。
- 終身雇用の崩壊: 40代以降のリストラや黒字リストラが現実味を帯びる中、自分の舵取りを自分でする必要が出てきた。
- 「何をしたいか」の欠如: 高学歴・高年収層ほど「やりたいことがわからない」という悩みを抱えており、対話を通じて答えを導き出すコーチングの需要と合致している。
すでに個人向けサービスが数万人規模の受講生を抱えていることが、その将来性を証明しています。
キャリアコーチングは胡散臭い?役に立つ人と立たない人の違いを紹介
高額な受講料から「本当に効果があるのか?」「なんだか胡散臭い」と感じる方もいるかもしれません。しかし、その信頼性は急速に高まっています。
例えば、教育業界最大手のベネッセコーポレーションも、社会人向けキャリアコーチング事業(キャリアステージ)に本格参入しています。信頼を第一とする大手企業の参入は、このサービスが単なる流行ではなく、実効性のある教育サービスとして認められた証拠です。
ただし、誰にでも効果があるわけではありません。
役に立つ人(受講すべき人)
- 主体的に人生を変えたい人: コーチを「正解を教えてくれる先生」ではなく、伴走者として活用できる人。
- 言語化に課題がある人: モヤモヤした不安はあるが、自分の強みが言葉にできない人。
- 投資対効果(ROI)を考えられる人: 一時的な出費よりも、生涯年収や幸福度の向上を優先できる人。

役に立たない人(向いていない人)
- 「答え」を求めてしまう人: 自分で考えることを放棄し、アドバイスを鵜呑みにするだけの人。
- 転職先を斡旋してほしい人: 求人の紹介を期待するなら、無料の転職エージェントの方が適しています。
- 現状を変える覚悟がない人: 内省は時に痛みを伴います。現状維持を強く望む人には向きません。
キャリアコーチングは、自分という資本の価値を最大化するための「攻めの自己投資」です。30代・40代というキャリアの重要な局面において、第三者の視点を取り入れることは、不確実な時代を生き抜くための最も確実な戦略といえるでしょう。




